多嚢胞性卵巣症候群とは?

 

ここ最近、多いですね。

 

多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせい らんそうしょうこうぐん)、PCOSとも言いますが、卵巣を覆う皮膜が厚くて硬いため、卵子が排卵しづらくなり、卵巣に卵胞がたくさんできてしまう状態を多嚢胞性卵巣といいます。

 

 

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簡単に言っちゃうと・・・ 卵巣の周りにサランラップを巻いている感じだと思っていてください。だから、卵子が外に行けない・・・ 月経異常、排卵障害、無排卵を起こしやすいのが、多膿胞性卵巣症候群の特徴です。

 

 

Q. なぜ、多嚢胞性卵巣症候群に?原因は?

 

さまざまな諸説が多いのですが、血中男性ホルモン値が高い、または、LH(黄体化ホルモン)値が高いこと高いインスリン抵抗性を伴う場合があることから、遺伝だけではなく、食生活や運動などの環境的な要因が関与していることも考えられています。

 

しかし、直接的な原因はわかっておりません。でも、妊娠例はたくさんありますし、改善法がない症状でもないんです。まずは、心配せず、今できることに目をむけていくことが大事だと思います。

 

 

Q. PCOSと診断されたら・・・?

 

多嚢胞性卵巣症候群は、検査ですぐわかります。もし、もともと月経異常や無月経になりやすいようでしたら、まず検査をしてみましょう。

 

また、妊活中の初期でタイミングを合わせてもうまくいかない・・・、二人目不妊で、なかなかうまくいかない・・・ という方も、まずは検査してみていいと思います。意外と、多嚢胞性卵巣症候群だったという方は、とても多いです。

 

芸能人でいうと、女優の矢沢心さん、山本モナさん、釈由美子さんらも、多膿胞性卵巣で悩まれたことを告白されていますよね。

 

 

多嚢胞性卵巣症候群が1番の不妊の原因になっているのが、排卵障害や無排卵によってです。

 

ただし、どの程度、妊娠の妨げになっているのか、その程度は、さまざまです。たとえ、PCOSと診断されても、自力で排卵があれば、自然妊娠が可能です。

 

ところが、排卵しづらく、排卵日の特定が困難だったり、排卵の回数が少ないために妊娠しづらくなっていたり、無排卵の場合は治療が必要になります。

 

 

ですので、その方にあったライフスタイルの改善や治療法で、正常な排卵を目指すことが一番の目標となります。

 

 

スウェーデンの大学の研究チームが、PCOSと診断された35歳以上の女性の追跡調査を実施した結果、86.7%が、一人以上の子を出産し、その73.6%は、自然妊娠によるものだったと報告されています。

 

PCOSの場合、ホルモン異常による排卵障害や無排卵が妊娠の障害になるわけで、決して、卵巣の力そのものが低下しているわけではなく、適切な方法で排卵が回復すれば、高い確率で妊娠、出産が可能だと言えます。

 

 

当店でも多いですよ、治療しないと授からない・・・と思ったら、自然妊娠された方。変な固定観念を持たず、今できることを考えることがとても大事です。

 

 

Q. 今すぐにできること

 

PCOSの女性には少なからず、インスリンの効き目が悪化しており、インスリン量が増えてしまう傾向がみられるとのこと。そして、そのことが男性ホルモン高値を招き、卵胞の発育の障害になるだけでなく、卵子の質を低下させたり、流産率を高めることがあるとの報告もあります。

 

 

そのため、“血糖値を安定させるような食生活”を心がけることが大切です。

 

血糖値を上げるもの・・・ 代表的な食べ物が、お菓子・ジュースなどの甘いものです。その次に、パン、パスタ、ピザなどの小麦粉、油の多い食べ物は、控えましょう。

 

よく糖質制限=ごはん抜き!というイメージをもたれる方が多いですが、ご飯は一番最後です。その前に、お菓子、ジュース、パン類を減らす方が、数百倍良いです。

 

 

また、今までの経験上、多膿胞性卵巣の方は、食事だけじゃなく、ストレスが多い、まじめなタイプが多いです。食生活を見直しつつ、心の方も整えることがとても大事ですよ。

 

できることはたくさんあります。変に1人で悩まれるなら、一度ご相談にいらしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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