病院で検査されたり、治療をしているときに発見される方が多いですよね。
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)とは、卵巣内に液体や脂肪がたまってしまう、触るとやわらかい“良性の腫瘍”のことです。肥大するとこぶし大やそれ以上になることも少なくありません。なぜ、こうしたのう腫が形成されるのか、原因はまだよくわかっていません。
卵巣嚢腫には、その中身によって種類があるので、どの種類も、基本的に大きくなるまで、コレと言った症状がありません。5~7センチ以上になると、卵巣がかなり大きくなるので、ねじれて痛みを感じたり、下腹部がきつくなったりします。
さて、卵巣嚢腫になると、何が心配かというと、あまりにも大きくなると、まず、排卵時の卵子をピックアップしにくくなります。これは、単純に、卵巣が大きくなりますからね^^;また、卵巣は、ホルモンを分泌するところ。ホルモン分泌が乱れやすくもなります。
病院では、皮様性嚢腫や、妊娠後にねじれる可能性がある4~5センチ以上の大きさのときは、手術を視野にいれます。比較的に再発しにくい漿液性嚢腫や粘液性嚢腫の場合、小さい嚢腫の場合は、そのまま様子見で、妊娠のタイミングをみることが多いです。
『卵巣が腫れる、腫瘍ができている』と言われると、心配になりますが、妊娠されている方も多く、しっかりとした対処もありますから、心配されないで大丈夫ですよ。逆に、卵巣嚢腫ではありませんが、不妊治療のお薬などで、卵巣が腫れることがあります。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)ですね。不妊治療には、休憩も大事です。あまりにも続けると卵巣の負担ばかりかかってします。
漢方の視野からみると、卵巣は卵を育てる場所でもあり、多くのホルモンを分泌するところでもあります。卵巣嚢腫は、ちょっとその卵巣が疲れたり、またストレスによってもかなり影響することがわかっています。ストレスをとり、血のめぐりを良くし、卵巣の状態を良くすることを行います。
卵巣を良くしよう!という考えだけではなく、体全体、心も身の状態も良くすることが、大事ということですね。