「私、体温が全体的に高いのですが、これってよくないでしょうか?」よく聞かれます。
結論から言うと、一概に、良い、悪いとは、これだけで判断はできません。
まず基礎体温を見るうえで大事なのは、
・低温期と高温期で、二相に分かれていること
・高温期と低温期の差が0.3度以上で移行がスムーズ
.高温期が、12日以上あること
の3つです。この3つが、まず確認できていれば、多少体温が高くても、低くても、それほど心配はありません。
ただ、やはりいろいろな方を見て、改善したい!というケースも、もちろんあります。
卵子って、半熟卵と思ってほしいのです。あまりにも温度が低ければ、卵は固まらないし、逆に、高すぎると、半熟ではなく、ゆで卵になってしまいますよね。
卵子も一緒で、体温の温度が高すぎるとよくない場合もありません。ちょうどいい温度が良いのです。
基礎体温は、あくまでも、妊娠ができるかどうかを判断するものではなく、ご自身のカラダの傾向をみるためのものです。
たとえば、体外受精を続けると、体温が高くなる方が多いです。これは、薬などの影響で子宮に炎症や熱を持ってしまっています。そういう時は、1~2周期、治療をお休みした方がやはり良いです。それは、基礎体温をつけていないと、わからないですからね。
高齢になればなるほど、体温が上がってくる方いらっしゃいます。そういう方は、温活より、子宮を潤す漢方薬などを使った方が妊娠率が高くなるケースも多いです。
基礎体温が高いから、妊娠できる!できない!ではなく、これから妊娠するために、どのような体つくりをすればいいのか、そのための判断基準の一つのものと思って頂いた方が良いかと思いますよ。